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適正在庫の意義

在庫・在庫管理:適正在庫の意義
知っているようで知らない事。わかっていたはずなのに、忘れている事。
最低限押さえておきたいポイント。そんな、仕事力を高め、仕事をスムーズに進める為の「コツやポイント(要点)」をまとめたノウハウ集です.。
シンプルだけど奥の深〜い内容です。
□在庫・在庫管理
適正在庫の意義

なぜ、在庫は適正量でなければいけないか。

過剰在庫を持つことのデメリット

1.余計な費用がかかる
(1)借入金利息
 ・借金をして仕入品等を買った場合
 ・仕入品を必要以上にたくさん買った結果、他のものを借金  で購入した場合
          →借金に対する利息が発生する。
(2)保管料・倉庫料
在庫を保管するための土地や建物について経費が発生する
(3)人件費
たとえ使わなくても在庫がある限り、管理するための人件費が
発生する。
(4)棚卸減耗費
 ・結局、廃番等により捨てることになった場合
 ・実際の棚卸の数と帳簿の数が合わなかった場合
 ・資産の価値が下がった場合
           →経費で処理することになり利益を圧迫する。
(5)売価引き下げ時の差額
      売価が引き下げられると、購入時に期待された収入より
   低い価格でしか請求できなくなる。

2.商品の質が低下する
古い商品を在庫で抱えている間、新しい商品の生産や
新製品に切り替えられない。
(かといって捨てると費用が発生する。)

3.生産性が低下する
在庫を保管するスペースを確保することにより、他商品の生産量にも影響が出る。
在庫スペースにより倉庫での出入作業が妨げられる。
無駄な時間が発生したり、ミスにつながる。


在庫が過少な場合のデメリット

1.機会損失が発生する
注文を受けることができず、売上の低下を招く。
顧客の希望納期に応えることができず、信用をなくす。

2.生産効率性が低下する
特に工場は、小ロット生産になるほど、生産効率が悪くなる。
   
3.一般管理費等が割高になる
いつも必要最低限だけ購入する場合、
大量購入による値引きが期待できない。
運賃等の割合が高くなる。

4.無駄な労力が発生する
過少在庫が習慣化している場合、発注回数が増えるので
(小口で何度も注文する)、 購買担当者の手間がかかる。

5.さまざまなトラブルが発生する
納品が間に合わない、あるいは引当を見逃して出荷してしまったなど、トラブルが起きる。


結論 ⇒ 「在庫」は多過ぎても、少な過ぎても、問題である。どちらの場合でも利益率が悪化する。


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